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Posted by - 2025.10.05,Sun
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Posted by l.c.oh - 2007.09.11,Tue
yanagawasemi
柳川範之+柳川研究室[編著]
これからの金融がわかる本

 ついに出ました。僕が大学にいた頃にゼミで執筆した本です。

 最近の金融商品のことを、現役(執筆時)の東大生が、なるべく易しく解説した本です。時期の問題もあって、サブプライムローンの話とかは取り上げられなかったのですが、銀行預金以外に様々な金融商品が出てきている昨今に不可欠の知識を結構贅沢に詰め込んでいます。
 僕は、4~6章のコーディネーション、4章の一部と6章の大部分の執筆を担当しました。6章の方はちょっぴり専門的ですので、やや難しいかもしれませんが、なるべくわかりやすく書いたつもりです。


 ということで、是非買って下さい!2310円以上の価値は絶対あるはず(つもり)です。
 北海道の方々→生協には1冊しか入荷がないようなので、ネットか取り寄せでどうぞ。

追記:僕自身には印税はほとんど入りません。あまりに売れないと後輩達が本を出せなくなってしまうが故の販促です。
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Posted by l.c.oh - 2007.08.14,Tue
ラッシュライフ (新潮文庫)


 なかなかよかった。
 メインの登場人物5人をめぐって繰り広げられる群像劇。素直で単純な群像劇でないですが。カオスが整理されていく様は、痛快(内容の痛快さ、というよりは、読み手の反応としての痛快さ)です。とりあえず、もう一回は読まないといけません。

 最近気づいたのだが、個人的に、リアリティーのある人間を鋭く描いた小説よりも、非現実的だとか、リアルさをあえて消しているような小説のほうが好みに合うようだ。ということで、生々しい要素が強いこの小説は個人的に十分に楽しめたわけではない。でも面白かったよ。

8月13日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2007.08.13,Mon
 更新が止まっている間に読んだ本をリストアップします。
 リンクは貼るのが面倒なので、なしで。このへん、自分のための記録的要素が出てます。


『椰子・椰子』 川上弘美 新潮文庫  これはかなりおもしろかった。
『愛のひだりがわ』 筒井康隆 新潮文庫  微妙
『ねじの回転』(上・下) 恩田陸 集英社文庫  娯楽にはいいかな。
『号泣する準備はできていた』 江國香織 新潮文庫  やっぱり江國さんは苦手。
『天人五衰』(豊饒の海、四) 三島由紀夫 新潮文庫  しんどい中身であった。
『国銅』(上・下) 箒木蓬生 新潮文庫  それなりに面白い。
『πの歴史』 ペートル・ベックマン ちくま学芸文庫  興味があれば。
『管仲』(上・下) 宮城谷昌光 文春文庫  それなりに面白い。
『なんくるない』 よしもとばなな 新潮文庫  この本のせいで、3~4日「なんくるない」気分になりました。
『光ってみえるもの、あれは』 川上弘美 中公文庫  微妙
『重力ピエロ』 伊坂幸太郎 新潮文庫  読みやすい。
『イナイ×イナイ』 森博嗣 講談社ノベルズ  森ミステリの着地点は相変わらず見えません。
『ブラフマンの埋葬』 小川洋子 講談社文庫  こういう冷たい手触りは好きです。
『暗号解読』(上・下) サイモン・シン 新潮文庫  理系よりの文系にはちょうどいいレベルかな。
『近代絵画史』(上・下) 高階秀爾 中公新書  面白いが、できたらカタログを片手に、あと10倍くらいの内容の高階さんの文章を読んでみたい。



 まとめてみると、大学時代と比べて圧倒的に量が減ってますね。読みたい本は山のようにあるのだが…
Posted by l.c.oh - 2007.02.10,Sat

恩田 陸

ロミオとロミオは永遠に〈上〉

恩田 陸

ロミオとロミオは永遠に〈下〉


 恩田陸の書いたライトノベル。20世紀サブカルチャーへのオマージュ。設定がハリーポッターに似てる。もっと重いけど。

 相変わらず器用な作家だと思う。ストーリーを阻害しない程度に、かつ無視できない程度に、サブカル的言葉を随所にちりばめてくる力量はさすが。
 ただ、個人的にストーリーに入り込めなかったので、十分に楽しめたとは言いがたい。


2月9日読了
★★☆☆☆
Posted by l.c.oh - 2007.02.10,Sat

荻原 浩
メリーゴーランド


 まったりした地方都市のまったりした市役所で、まったりと過ごしていたお父さんが、第3セクターのテーマパーク再建の部署にまわされて、つい大手企業に勤めていた昔の勢いで孤軍奮闘してしまうお話。

 文章は読みやすい。「ニッポン中の勤め人の皆さん、必読」とか書いてあるけど、これ読んだら勤め人の方々はかえってへこむのではないかと思う。


2月8日読了
★★★☆☆
Posted by l.c.oh - 2007.02.10,Sat

塩野 七生

ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉

塩野 七生

ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉


 『ローマ人の物語』の文庫版第10回配本です。単行本の方はようやく完結したようですが、文庫版はあと数年かかりそうです。

 この巻は他の巻とは異なって、インフラストラクチャーを軸にすえてローマ時代全体を俯瞰する構成になっています。メインは、ハードなインフラとしての街道・水道、ソフトなインフラとしての医療・教育、そしてそれぞれの立役者としてのアッピウス・クラウディウスとユリウス・カエサル。
 作者のローマに対する思い入れが最も如実に現れている巻のように思います。

2月7日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2007.02.02,Fri


塩野 七生
ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉

塩野 七生

ローマ人の物語〈25〉賢帝の世紀〈中〉

塩野 七生

ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉


 『ローマ人の物語』の文庫版第9回配本です。
 ローマ帝国の最盛期。名高い五賢帝のうち、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの治世を描いています。

 小説家の視点で丁寧に分析された歴史を、読みやすく書き下す文章は相変わらず。賢帝といわれる皇帝たちがなぜ「賢帝」だったのか、その業績をトレースするだけではなく、その人間くさい側面にも筆が及んでいて興味深い。

1月20日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2007.02.02,Fri


吉本 ばなな

ハネムーン



 書くのを先延ばしにしているうちに、内容の記憶が薄れてしまった。
 手触りのひんやりした文章は健在。

★★★★☆
1月7日読了
Posted by l.c.oh - 2007.01.05,Fri


野崎 昭弘

不完全性定理―数学的体系のあゆみ


 ゲーデルの不完全性定理の入門書。作者は『ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環
』の訳者の一人です。『ゲーデル,エッシャー,バッハ』を読んでみたときに、すごくおもしろい本の予感はあったものの、いまいち理解できない箇所が多かったので、不完全性定理については、一度きちんと理解したいと思っていました。類書はたくさんありますが、野崎氏の本は読みやすいイメージがあったので、挑戦してみる気になったわけです。


 複雑な部分は省略して、コアの部分を丁寧に説明してくれているので、内容の割には読みやすかったと思います。不完全性定理について僕が理解していたことは、全く不正確であったこともわかりました。まぁ、「公理系」「無矛盾性」「完全性」とかの意味も分からないままに不完全性定理を理解しようと思っても、土台無理な話であった、ということは、この本を読んで痛感しています。
 1・2章は読み物として軽く読めますが、著者自身も言っているように、3章から5章までが結構重いし、やや難しい。ただ、ここをとばしとばしでも読んでいないと、メインディッシュである6章(不完全性定理の証明の見取り図)は何も分からないままになりそうです。そういう意味で、全く予備知識がない(特に文系の)人が読んで、不完全性定理が理解できるか、といわれると、ちょっと疑問です。僕も、理解が深まったのは確かですが、「分かった」と言い切れるほどではありません。特に、自己言及を禁止しているはずの体系にゲーデル数を使って自己言及を取り込むプロセスがよく分からない。かなりクリティカルなところですが。分かる人いたら教えて…
 あと、分かったのは、ヒルベルトがすごい人だということ。今まではゲーデルに夢を打ち砕かれた残念な人のイメージしかなかったのですが、ヒルベルトが数学界に果たした役割はすごく大きかったんですね。超数学が目指したものを知れたことだけでも、この本を読んだ意味があったと思います。


 ということで、これを踏まえて、おいおい『ゲーデル,エッシャー,バッハ』を再読しようと思います。何時になることか。

1月4日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2006.12.31,Sun


村上 春樹

アフターダーク



 一言で言うと、なんと言うか、普通の小説です。
 村上春樹といえば、手触りの冷たい文章とシニカルな主人公の微かな変化、というイメージがあったのですが、この本はあまりそういう感じではないように感じました。村上春樹が変わったのか、僕の今までの読み方があまりに一面的だったのか、こういう文章に慣れてしまったのか。

12月30日読了
★★★☆☆
僕が(一部)書いた本が出版されました
yanagawasemi
柳川範之+柳川研究室[編著]
これからの金融がわかる本
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