ブログ(仮)
Posted by l.c.oh - 2006.12.29,Fri
- 川上 弘美
- ニシノユキヒコの恋と冒険
川上弘美氏は、美しい日本語を書く人ですが、この本は共感できる部分が少なかったように思います。女性の書く本も結構好きなのですが、この本は女性が女性のために書いた本でしょう。今の私(男)には若干難易度が高かった。
12月29日読了
★★☆☆☆
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Posted by l.c.oh - 2006.12.07,Thu
- 堀江 敏幸
- いつか王子駅で
「路面電車の走る下町を情感込めて描く長編小説」だそうです。
とりあえず、日本語が「よい」。表現が稚拙だが、「美しい」でも「読みやすい」でもなくて、「よい」日本語を使ってるな、と思う。一文が長くて、1ページくらい句点が打たれてなかったりするのだが、それでも「よい」と感じる文章、というより、長いからこそ、なのかもしれない。
この人の本は、何となくフィーリングがあいそうな気がします。おいおい、他の本も読んでみることにしましょう。
12月7日読了
★★★★★
Posted by l.c.oh - 2006.11.22,Wed
- 筒井 康隆
- 夜を走る トラブル短篇集
「悪夢のような不条理と極限状態に壊れていく人々」と背表紙の紹介文にありますが、彼らはスタート時点で、客観的には既に壊れています。壊れていても、結構楽しそうな人々。読者はただ、彼らが加速度をつけて落ちていく様を眺めるだけ。
「精神の強靭でない方は決して読まないでください」と帯にまで書いてあるが、精神が強靭かどうかではなく、第三者的地位をキープできるかがこの本を読んで面白いと思うかどうかの分かれ目ではないかと思う。
筒井康隆氏の書法に慣れていないと、表題作とかは読んでて疲れるかもしれません。
11月21日読了
★★★☆☆
Posted by l.c.oh - 2006.11.08,Wed
- 三島 由紀夫
- 暁の寺
豊饒の海の第三部。
三島氏は、恐ろしく美しい文章を書くものだと思いますが、耽美的な文章が延々と続くと段々辟易してきます。『春の雪』、『奔馬』までは勢いで読んできましたが、『暁の寺』は疲れて途中で一回放棄。今月に入って再開して、ようやく最後までたどり着きました。
豊饒の海4部作が、起承転結構成になっているのはよく言われることだそうですが、『暁の寺』は、何となく「崩壊」の章の印象です。文学史上では重要な書ではあるのは分かりますが、僕のように娯楽・息抜きとして本を読む者から見ると若干重すぎる。
真ん中付近では、かなりのページ数を割いて仏教の「唯識」思想について書かれています。学問的な正確性はさておくとして、この部分は「三島由紀夫が書いた唯識入門」として結構読み応えがあるのではないかと。
11月7日読了
★★☆☆☆
Posted by l.c.oh - 2006.05.01,Mon
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

言わずと知れた「フェルマーの最終定理」が証明されるまでを描いたドキュメンタリー。
証明には現代数学の粋が結集されているそうですが、数学なんぞこれっぽっちも分からなくとも、数学者と1つの証明をめぐるドラマとして十分楽しめます。いや、これっぽっちくらいは分かってないと厳しいかも。
訳も非常に分かりやすいので、文系の人にも拒絶反応を起こさないでぜひ読んでもらいたい一冊です。
5月1日読了
★★★★☆

言わずと知れた「フェルマーの最終定理」が証明されるまでを描いたドキュメンタリー。
証明には現代数学の粋が結集されているそうですが、数学なんぞこれっぽっちも分からなくとも、数学者と1つの証明をめぐるドラマとして十分楽しめます。いや、これっぽっちくらいは分かってないと厳しいかも。
訳も非常に分かりやすいので、文系の人にも拒絶反応を起こさないでぜひ読んでもらいたい一冊です。
5月1日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2006.04.30,Sun
ひかりごけ

終戦直前に起こった、難破船船長の人肉食事件をテーマにした表題作等、4篇の短編を収録。
表題作については、現代の刑法理論に絡めていろいろ考えるとおもしろいネタが出てきそうな気がしますが、あんまりまとまりそうにないので省略。面白い、というより、読み応えのある1冊でした。読んで損はありません。
4月30日読了
★★★☆☆

終戦直前に起こった、難破船船長の人肉食事件をテーマにした表題作等、4篇の短編を収録。
表題作については、現代の刑法理論に絡めていろいろ考えるとおもしろいネタが出てきそうな気がしますが、あんまりまとまりそうにないので省略。面白い、というより、読み応えのある1冊でした。読んで損はありません。
4月30日読了
★★★☆☆
Posted by l.c.oh - 2006.04.29,Sat
ヒトラーの防具〈上〉![]() | ヒトラーの防具〈下〉![]() |
日本とドイツのハーフである日本軍の武官の目を通して、第2次世界大戦中のドイツ、ベルリンを描いた作品。どの程度史実を反映しているのかはよく分からないが、戦時中の雰囲気がよく伝わってきて興味深い。
でも、箒木氏の戦争がらみの小説を読むなら、『三たびの海峡』の方がお勧め。
4月29日読了
★★★☆☆
Posted by l.c.oh - 2006.04.10,Mon
東野圭吾氏の本は始めて読みましたが、面白いですね。謎解きものとしてはちょっと引っかかる点もいろいろありますが、二人の人間をめぐる1つの物語として読むと、文章がうまいので一気に読めます。
僕はドラマは見ていないのでドラマについてはわかりませんが、だいぶ内容が違うようですね。
3月26日読了
★★★★☆
僕はドラマは見ていないのでドラマについてはわかりませんが、だいぶ内容が違うようですね。
3月26日読了
★★★★☆
Posted by l.c.oh - 2006.04.10,Mon
サスペンスとしてなかなか面白いですが、救いがないので読んでてきつい。
高村薫氏は、よくディテール描写のうまさが言われます。本作品でもうまいし、ストーリーの流れを阻害せずによく書けるものだと思います。ただ、個人的には読んでいるうちにだんだん辟易してきます。好みの問題ですが。
3月30日読了
★★☆☆☆
高村薫氏は、よくディテール描写のうまさが言われます。本作品でもうまいし、ストーリーの流れを阻害せずによく書けるものだと思います。ただ、個人的には読んでいるうちにだんだん辟易してきます。好みの問題ですが。
3月30日読了
★★☆☆☆
Posted by l.c.oh - 2006.04.10,Mon
旅行中に友人に借りて読んだ本。
前半は血なまぐさくない普通の物語として面白い。後半はじわじわと話が重くなっていきます。読後感はあまりよろしくない。宮部みゆき氏は、ストーリーテラーとしてやはり一流ですので、退屈はしません。
3月22日、成田に向かう飛行機の中で読了
★★★☆☆
前半は血なまぐさくない普通の物語として面白い。後半はじわじわと話が重くなっていきます。読後感はあまりよろしくない。宮部みゆき氏は、ストーリーテラーとしてやはり一流ですので、退屈はしません。
3月22日、成田に向かう飛行機の中で読了
★★★☆☆
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