ブログ(仮)
Posted by l.c.oh - 2006.02.22,Wed
|
| |
|
|
がんに侵された元(?)恋人(東由多加氏)との闘病と、自らの出産を描いた小説です。いわゆる私小説。
ものすごい小説であることは確かだと思います。
今まで読んだ柳美里の作品は、彼女のエネルギーが目までは伝わってきても脳に響かなくて、読んでいて、誰かが誰かを説教している場面に立ち会わされたようなしんどさが強かったのですが、この小説はそうではありません。
1冊目・2冊目あたりは、そのエネルギーにただただ圧倒されるままに読みました。そのあとは、エネルギーの強さとがん治療の過程などの詳細すぎる描写に多少辟易しながら、読まなければいけないような義務感に引っ張られるように読まされてしまった印象です。
エネルギーの質も、ただ負に、内側に向かうだけではないような気がします。これは、息子の存在が大きいのでしょうが。
難しいことはよくわかりませんが、東氏の言ったように、作家柳美里はこの小説で一回り成長したのかもしれません。
2006年2月15日読了
★★★☆☆
PR
Comments
Post a Comment
僕が(一部)書いた本が出版されました
カレンダー
最新記事
プロフィール
HN:
l.c.oh
性別:
男性
職業:
法科大学院生
ブログ内検索
アーカイブ
リンク
最新CM
(01/18)
(01/17)
(02/14)
(02/14)
(01/14)
最新TB
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"