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Posted by - 2025.11.14,Fri
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Posted by l.c.oh - 2005.09.02,Fri
では参りましょう。
今回国民審査の対象になるのは、最高裁判所裁判官15人のうち6人です。
プロフィールを紹介するにしても、何を取り上げるか等は僕の主観を反映してしまうことはご了承ください。
それぞれの名前をクリックすると、最高裁判所の当人の紹介ページに飛びます(写真付)。顔で選んでしまう、というのもひとつの手かも。


才口 千晴  (さいぐち ちはる)氏
出身:長野県
前職:弁護士
  弁護士時代は多数の企業再生案件を手がける。
  ダイエーの企業再生ファンドにも、アドバイザーとして参加。
  倒産・会社再生の権威として、司法試験委員や法制審議会の委員を勤める。
  破産法に関する論文を多数執筆。
最高裁判所裁判官としての主な判断:
  非嫡出子の相続分に関する訴訟で違憲の反対意見(詳細は、9月4日に取り上げます)
  東京都の外国人管理職昇進拒否事件で合憲の法廷意見に同調(大法廷。詳細は、9月3日に取り上げます)
  薬害エイズ問題に絡む名誉毀損事件で、安部医師を批判した記事による名誉毀損を否定(裁判長)(詳細は、9月8日に取り上げます)


津野 修  (つの おさむ)氏
出身:愛媛県
前職:行政官僚
  もともとは大蔵官僚だったが、のちに内閣法制局に転身。
  1999年からは、内閣法制局長官として、テロ特措法や自衛隊の海外派兵などについて、国会で政府見解を答弁する。
最高裁判所裁判官としての主な判断:
  東京都の外国人管理職昇進拒否事件で合憲の法廷意見に同調(大法廷。詳細は、9月3日に取り上げます)
  保険金殺人事件で77歳の女性に日本最高齢の死刑判決(裁判長)
  元「従軍慰安婦」の補償請求を認めず(裁判長)
  水俣病訴訟で国の対応を厳しく非難した判決に裁判官として参加(詳細は、9月9日に取り上げます)


今井 功  (いまい いさお)氏
出身:兵庫県
前職:民事裁判官
  最高裁で裁判官をサポートする仕事をしていた期間が長い
  調査官として、学校の先生の教える自由が問題になった「旭川学テ事件」を担当
  東京地裁にいたときには、主として労働問題を扱う
  2002年から2004年まで、東京高等裁判所長官
最高裁判所裁判官としての主な判断:
  元「従軍慰安婦」の補償請求を認めず(裁判長、津野氏のものとは別件)
  電子投票でトラブルがあった岐阜県可児市議選の無効を認める(裁判長)


中川 了滋  (なかがわ りょうじ)氏
出身:石川県
前職:弁護士
  弁護士時代は、日弁連の副会長などを歴任
  民事調停のスペシャリストという情報があるが、詳細は不明(すみません)
   お詫びに、北陸中日新聞のインタビュー記事へのリンクを張っておきます。
最高裁判所裁判官として主な判断:
  信用金庫が内部告発者を解雇した事件で、解雇無効を認める(裁判長)
  自己啓発団体「ライフスペース」のミイラ化事件で、不作為(何もしないこと)で殺人罪が成立することを正面から認める(裁判長)(詳細は、9月6日に取り上げます)


堀籠 幸男  (ほりごめ ゆきお)氏
出身:東京都
前職:刑事裁判官
  行政の畑をずっと歩んできた人
  2000年から2002年に最高裁判所の事務部門のトップ(事務総長)を勤める
  2002年から2005年5月までは大阪高等裁判所の長官
最高裁判所裁判官としての主な判断:
  任命(2005年5月)されてから間がないので、取り上げるほどの判断は見当たりませんでした。


古田 佑紀  (ふるた ゆうき)氏
出身:北海道
前職:検察官
  刑事訴訟のスペシャリスト
  いわゆる通信傍受法の制定に携わる
  刑法・刑事訴訟法に関する著書多数
最高裁判所裁判官としての主な判断:
  任命(2005年8月)されたばかりで、判断は見当たりませんでした。


とまあ、簡単に書くとこんな感じですね。

明日以降は、判断の事実関係について細かく見ていこうと思いますが、堀籠氏と古田氏については最高裁裁判官としての判断が見当たらないので困っています。見つけたら考えます。
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Posted by l.c.oh - 2005.09.01,Thu
せっかく法律の勉強をしてるんで、国民審査について。

国民審査は、今最高裁判所の裁判官をしている人を辞めさせるかどうかを、国民の投票で決めようという制度です。衆議院選挙と一緒に投票があります。
形式は至って簡単。投票所で渡される投票用紙の、辞めさせるべきだと思う裁判官の欄に×をつけて投票するだけです。投票のうち、×が半数を超えると、その裁判官は罷免されることになります。

とはいえ、最高裁判所の裁判官の名前なんて、投票用紙を見るまで知らない人がほとんどないでしょう。となると、投票行動としては、適当に×をつけてみるか、1つも×をつけないか、になるでしょう。裁判所の活動は自分たちの生活にあまり影響がないと考えている人が多いのか、現実にも、過去19回あった国民審査で、罷免になった裁判官はいません。
でも、せっかく投票できるんだから、国会議員と同じように、きちんと裁判官を評価した上で投票したいと思いません?僕は思うんですけど。

ということで、国民審査の対象になる人のプロフィール(明日の予定)、それぞれの人が下した裁判での判断(明後日以降、いけるところまで)を紹介しようかと思ってます。
何で今日書かないかって?酔ってるからです。すみません。


ちなみに、コンセプトは僕と若干異なりますが、司法フリーライターの方が、国民審査制度と対象の人たちについて非常に詳細でわかりやすい解説を公開していますので、参考にどうぞ。あと、最高裁判所のHPにも、詳しい紹介があります。

僕が(一部)書いた本が出版されました
yanagawasemi
柳川範之+柳川研究室[編著]
これからの金融がわかる本
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